悩ましい介護職の職業病について

介護職の職業病でよく挙がるのが、腰痛です。入所者の様々な介助を行う上で、移乗の際や入浴介助など、体を支えたりオムツを替える際同じ姿勢や無理な姿勢をとる事で、腰への負担がかかり腰痛に悩まされたりします。

また、夜勤などによる慢性的な疲労が加わり、睡眠障害に陥りやすいです。こうした不調があっても、人手不足により休みが取りにくい為、体調が悪いまま仕事を続けている人も多いです。昼夜逆転による睡眠障害などの対策としては、生活リズムの改善が一番なのですが、夜勤という仕事の性質上、生活リズムを改善することが難しいです。

また、身体的な負担だけではなく、精神的な負担も大きく、燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)になる人もいます。この燃え尽き症候群とは、医学的にはうつ病の一種と考えられている病気です。介護という仕事は、努力してもゴールが見えず、達成感も得辛い仕事です。その上人手不足で、業務が多く肉体的にも負担が大きく、多くの人間と密に関わっていく仕事な為、ストレスもたまりやすいので精神的にも追い詰められることもあります。そのせいで鬱になったり、燃え尽き症候群になる人もいるようです。

実際燃え尽き症候群になると、イライラしたり、働く意欲を失い無関心になったりします。更に身体的にも不調が現れ、吐き気や不眠、食欲不振や息切れ、頭痛腰痛、胃腸障害高血圧などを引き起こします。職業病だからと放っておくと、大変なことになりかねないので、常に身体やメンタルに気を配る必要があります。